高校生首切り殺人事件

高校生首切り殺人事件（こうこうせいくびきりさつじんじけん）は、1969年（昭和44年）4月23日に神奈川県で発生した殺人事件。

私立進学校に通っていた男子生徒Aは、男子生徒Bと仲は悪くなかったものの、中学時代から馬鹿にされたり、ｴﾛﾁｬｯﾄていた(しかし、参考文献である『心にナイフをしのばせて』は、いじめの存在は否定している。また家裁月報表紙には「ささいなことから同級生を殺害し、首を切断した15歳の少年の事件について、少年の精神状態等につき詳細な鑑定を得たうえ、少年を中等少年院に送致した事例」と書いてあり、いじめが原因とは言及されていない)。

事件当日、AはBに辞書を取られて、その間に毛虫をはさまれていたが、この出来事は誰も目撃していない。放課後、AはBを誘って山へ行った。その時Aは、2日前に万引きしたナイフをBに見せたが、Bはナイフに関心を示さず、「お前の顔は豚に似ているな。」とAに言った(しかし、家裁月報は、「ユーモアとも解せられる」と解釈)。

Aは、Bが崖をｴﾛﾁｬｯﾄ降りしているのを見る内に、今までにうけたいじめ(当時は「悪ふざけ」という言葉を使っていた)を思いだし、急に憎らしさがこみ上げ、Bの首を登山ナイフで刺した。